沖縄ではかつて主流だった洗骨葬とは

今でも海外や日本の離島でも行われているという洗骨葬は、沖縄県では戦前の葬儀としては主流でした。神戸で主流の海洋散骨とは異なり、沖縄県での洗骨葬はほぼ消滅したと言われていますが、一部の地域ではこの風習を守ろうとする働きも見られます。
洗骨葬にもさまざまな儀式の方法がありますが、沖縄県の洗骨葬は一度故人を埋葬し、一定の期間後に故人の遺体を掘り出して、骨を洗うという方法であり、洗骨を行う理由には諸説ありますが、死者は一度埋葬しただけでは死霊となり、子孫に悪いことが起こると考えられていたため、洗骨を行い、二度葬儀を行うことにより子孫の幸せを守るという意図がありました。
一度目の埋葬から洗骨を行うまでの期間も地域によって異なりますが、沖縄の本土では3年から7年目の七夕の日に洗骨が行われており、洗骨を行うのは身内の女性と決められています。骨についている肉を削ぎ落として行わなくてはならない場合もあり、衛生面でも洗骨を行わなくてはならない女性の精神的な面でも過酷なものであることから、戦後は火葬が主流となったのです。しかし、今でも日本のどこかの離島の一部地域では洗骨葬が行われているのです。
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